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遠藤泰男「出版社の最大の資産は人である」

会社というのは多かれ少なかれ人次第という言い方もできるが、出版社は文字どおり人は人財。

一般の会社のように、工場の最新設備とか整備された販売網が商品の売れ行きを左右するということはない。

デキル編集者さえいれば、売れる書籍はできるのである。

こういう人次第の業界だから、編集者の移動はもとより、週刊誌の編集長がライバル誌の編集長にスカウトされたり、といったハンティングがよくある。

人の出入りが結構激しいのである。

プロ野球のストーブ・リーグほどではないが、スター編集者やデキる編集者は、他社の新雑誌の創刊編集長に迎えられたりする。

当然、その配下の部下や外部のライターなども一緒に移動する。

また、創刊に際しては外部からの"新規お召し抱え"ということも多々ある。

週刊誌や雑誌のライターというのは、こうした際に採用されるケースが多いのだが、創刊でなくてもしばしば編集者や執筆者のコネでライターとして採用されるケースも少なくない。

大手出版社に新卒の正社員として表門から入ろうとすればかなりの狭き門だが、裏門はおおっぴらに広がっているのである。

webライティング・代筆屋志望者にとって、社員になるのが目的ではないのだから、裏門さえ開けてもらっていれば十分だ。

正社員の採用でも縁故枠というのを設けている出版社がある。

縁故(コネ)などというと何だか非近代的な臭いがするが、デキル人間を採用するには、縁故という柔軟な採用方法が適しているという面が少なくない。

webライティング・代筆屋にとって、出版社とどういう関わりをもつかが生活の明暗を分けることはすでに見てきた通りである。

あらゆるカンドー的な機会を利用して編集者に会い、編集者の知遇を得て仕事を広げ、ブランド・ライターへの道筋を考えたいものである。

遠藤泰男(ライター)

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